壷阪寺 桜の大仏様

壷阪寺は、真言宗の寺。西国三十三所観音霊場の第六番札所。本尊十一面千手観世音菩薩は眼病に霊験あらたかな観音様、目の観音様として全国各地から毎日多くの参拝者が訪れます。公式HP

このお寺は壷坂霊験記という明治時代の人形浄瑠璃の演目にて、眼病のお寺として大きく世に広まりました。

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石仏の大仏様が桜に包まれる姿で最近注目されています。新緑も紅葉も美しいお寺です。インドから贈り物として届けられた石仏像が数多く境内にあります。大仏様はとてもおだやかなお顔です。

先代の住職さんがインドでハンセン病救済事業のご縁でインドから(天竺から)石仏さまたちが、はるばる贈られて渡来したのだそうです。重い石を運ぶのも大変だったと思いますよ。デカン高原で切り出された石をインドの石工さんが掘り、分割して陸路を運び、船に乗ってはるばる奈良の山奥に来られたということですね。なんだか、仏縁というか、ちゃんと仏御心でつながる縁のお話しで、嬉しくなりました。

お世話になったらちゃんとお返しをする。ピースですよね。これこそ、ピース・二ッポンです。そしてピース・インドですね。詳しくは 壷坂寺公式ホームページにあります。ぜひ読んでみてください。

この観覧台から大仏様をゆっくりと拝観できます。なんて美しいんでしょうか。

桜が大きくなってきてお顔が拝めなくなってきたけれど、「桜を切るのはない」ということで上に特設の観覧橋が作られています。

特別な許可をいただいて、早朝からドローンでも撮影しました。右手には観覧台、正面からは仁王門、多宝塔や三重塔などが見渡せました。圧巻ですね。

中央が、桜大仏さまで、右上の山に大観音さまが。


大きなお寺はたくさんありますが、壷坂寺は、ぎゅっと凝縮された敷地に建物があって、その隙間に桜が咲きますから、写真好きには良い構図のオンパレードです。私(撮影者・中野裕之)はいつまでもここにいたい、ずっとみていたい、ずっと撮っていたい、住みたいとさえ思いました。撮影した日は、山の霧がかかり、雲水な状況からだんだんと晴れていきました。

山ですから起伏もありますし、石仏がたくさんありますし、全部見るには1時間以上はかかります。桜、紅葉の時期は大変混み合い、山まで上がる車の渋滞も起こりますのでおでかけはお早めに。

天竺渡来大涅槃石像です。境内を見下ろせる場所で3段階の1番上が坂をあがる道なのですが、坂の終端手前に、天竺渡来大観音石像を拝みに行くトンネルがあります。秋は紅葉に包まれるのでしょうね。

ご案内をしてみます。まずは壺阪寺の入り口からの眺めです。奥には国指定重要文化財の三重塔が見えます。

大仏様が少し見えます。この眺めだけでも素敵ですよね。

三重塔。明応6年(1497)再建 。700年あまり前の建築です。重要文化財です。

境内を進みますと仁王門 建暦2年(1212)建立がお出迎え。両側には仁王尊の木像があります。

仁王尊
仁王尊

中段です。こんなに多くの石仏様たちがいらっしゃいます。中央が桜の大仏様です。

桜大仏さまは、正式には、大釈迦如来石像といいます。

大石堂内部には仏舎利塔があります。高さ6メートルの石仏塔で釈尊の遺骨(仏舎利)を納める塔です。この塔には、仏舎利の代わりに、佛跡涅槃の地クシャナガラの砂を収めてあるそうです。

インドに現存する仏舎利塔を参考に制作され、塔の中央部には釈迦如来像が鎮座しておられます。

十一面千手観音石像 高さ5メートル(台座含む)
インドの石を使い、インドの石彫技師により彫られた。合掌手を除いて。四十本の手に持ち物がある。

このレリーフは、南インド、カルナタカ州カルカラにおいて、延べ5万7,000人の石彫師の手によって、インドの石に彫刻され製作されたものです。釈尊の生涯が彫られています。

桜には、鳥たちがたくさんいました。

この眺めは、特設の観覧台からのものです。一度に五名までなので行列ができます。

一番下にある観覧台は、みなさまが特設観覧台に上がられるので案外に空いておりました。

ベンチもあるので、ゆっくりとできます。

さらに上に道がありまして、坂の上からの眺めです。

いろんな所に石仏がおられます。

慈眼堂
多宝塔

大仏様の後ろ姿は初めて見ました。

画像クリックすると拡大します。ぜひ、大画面でご覧ください。

パソコンや、テレビモニターでご覧いただけれるようでしたら、フリッカーの高画質巨大写真でご覧ください。ピース・二ッポン・プロジェクトは、後世の子供たちに日本を伝える目的で、アーカイブをして保存活動をしています。高画質写真を見る ←クリックすると別ウインドウ(Flickr)が開きます。

国の重要文化財です

多宝堂

Peace Nippon Galleryアーカイブ